荷札製造装置
10 23, 2011

工場には、荷札製造機があります。複写伝票にアルミパッチを貼り針金を通す事が出来ます。
この装置では、機械カム軸駆動の美しさを見る事が出来ます。
アルミテープを打ち抜いて両面から貼り付け、同時にセンターに穴を開ける(写真①)。
針金を一定の長さに切って挿入し、真ん中からひねって綴じていく(写真②)。
一定間隔で伝票を送り、正確にセットするこれらの動作は、全て機械カムで実現されます。
メカニズム設計の基礎となるカムやリンク機構、慣性を考慮した動力系など勉強になります。
まるで『からくり人形』。この機械を見ていると本当に飽きる事がありません。
これらの複雑な動きを実現する為に、開発者が知恵を絞り出した姿が透けて見えます。
確かにACサーボによる多軸電子カムを利用すれば、プログラムひとつで実現出来ます。
しかし、見たままに動くこの機械カムは、人間味あふれると言うか愛おしくなってしいます。
クォーツ時計を見てるよりゼンマイ機械式時計を見ている方が楽しいのと同じです。
「張り切って荷札作ってまっせ」 ・・・どこかから機械の声が聞こえてくるようです。