はやぶさ/MUSES-C
02 18, 2012

業界のセミナーで『はやぶさ』のプロジェクトマネージャー川口淳一郎さん(写真右)のお話を伺う機会に
恵まれました。
中学時代からアマチュア無線にはまり、天体望遠鏡で星を眺めていた少年にとって、宇宙開発というのは
あこがれの世界なのです。わくわくして、講演の聴講をすぐに申込みました。
明後日の講演に先立って予習をかねて、渡辺謙さん(写真左)演じる映画『はやぶさ』を観てきました。
一般公開映画なので、通信技術やイオンエンジンのマニアックな部分はかなり略されていました。
しかし、『1bitビーコン通信でのはやぶさへの呼びかけ』や、スペアナでのスキャンなど心をくすぐられる
部分も多々ありました。エンジニアにとっては『プロジェクトX』に通じる感動を覚えます。
江口洋介さん演じる、國中均さんの開発姿勢『こんな事もあろうかと』・・・『Do my best』に共感します。
寝ても覚めても、イオンエンジンの事を考えてらっしゃったのでしょうね。
渡辺謙さん演じる川口教授が、度重なる試練に直面し、周囲の反対を押し切って決断をされた時、
『失敗するかもしれない。しかし、リスクを取らなかった後悔だけはしたくない。』
そう言われた言葉が、心に強く刻まれた映画でした。
真摯に向き合う姿勢、開発者が味わう葛藤と孤独。諦めずに折れない心。講演が楽しみです。
※『MUSES-C』は、はやぶさが着地した小惑星『いとかわ』の地点『ミューゼスの海』です。