接着材/超精密計測検査装置
03 21, 2014

袋を製造する時、周囲を糊で貼り付けます。糊幅が狭いと破れてしまい大問題になります。
2枚の紙を貼り合わせている為、今までは一旦袋を破らないと糊幅を計測出来ませんでした。
糊に安全で特殊な蛍光剤を混合すると、紫外線で発色して、紙を透かす事で観察出来ます。
しかし、強力な紫外線の為、ルーペで計測していると目に傷害を負う可能性がありました。
計測装置を探してみましたがどこにも売ってません。いつものごとく無いのならば作ろう。
またまた、楽しい実験と開発が始まりました。撮影波長の選択。CCDカメラの解像度決定。
次々と実験報告が届きます。ついでに袋のスリッター位置も計測出来るよう設計しました。
着想から完成まで四ヶ月。昨日設置した検査装置は、予想以上の見事なものでした。
糊幅、スリッター位置が瞬時に計測できるので、品質の安定度が格段に向上しました。
計測ログを保管する事で、製品のトレーサビリティに対しても万全な体制が整いました。
いつもの事ながら、世の中に無い物を作るのは本当に楽しいです。物づくり冥利に尽きますね。